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あずにゃん―――――これは、唯先輩から私への呼び方だ。 出会って数日の間だけは『梓ちゃん』と呼ばれていたけれど・・・ネコミミが似合う、なんて言われてからはずっと呼ばれ方は『あずにゃん』だ。 他の先輩方や同級生からは、呼び捨てだったり、ちゃん付けだったり・・・とりわけ、特別な呼び名で呼ばれる事は無い。 そう言えば、唯先輩は親しい人に対してでも、呼び捨てで呼ぶ事はない。 澪先輩は澪ちゃん、律先輩はりっちゃん、ムギ先輩はムギちゃん・・・一番付き合いの長い和先輩だって、和ちゃんと呼んでいる。 唯先輩が呼び捨てで呼ぶのは憂くらいだけど、姉妹なんだから至極当然、不思議ではない。 基本的に、唯先輩の呼び方は『~ちゃん』・・・だけど、私に対してだけは『あずにゃん』・・・しかもこう呼んでくれるのは唯先輩だけ。 たかが呼び方一つで・・・って思うけど、唯先輩にとって私は特別な存在なのかなぁ・・・と思ってしまう。 だとすると、もしも唯先輩が私の事を梓って呼んでくれるようになったら・・・。 それはそれで、唯先輩の中で私の存在がさらに特別になったという事になるのかな。 た、例えば、私達が恋人同士になった時とか・・・。皆の前では『あずにゃん』だけど、二人きりの時は『梓』と呼んでくれるとか・・・。 悪くないかもしれない。親からも、先輩方からも、友達からも呼ばれている名前だけど、唯先輩から呼ばれると凄く新鮮な気がする。 呼ばれたいなぁ、唯先輩から・・・梓って。 『あずにゃん、大好きだよぉ♪』 いつも言われているけれど・・・ 『好きだよ、梓・・・』 なんて言われたら、私・・・。意味は同じなのに、何でだろう・・・考えただけで、凄くドキドキしちゃう。 こんな事言われたら、きっと顔が真っ赤で唯先輩を直視できなくなっちゃうかもしれない。 唯先輩、私も大好きです・・・。だから、私の事を梓って・・・呼んでみてください・・・。 ―――――――――― ――――― ――― ― 「なんて妄想してるんだろうねぇ、梓は」 「お姉ちゃんのメール見て、固まってもんね~」 「昨日の夜もさぁ、唯先輩から送られてきたメールを私に転送してきて・・・内容が『あずにゃん大好きだよ~』とかひたすら梓を愛でる物だったけどさ~」 「私の所にも来たよ、そのメール」 「そしたら、最後に一言・・・『唯先輩から「好きだよ、梓(ハート)×5」って言われたい(ハート)』って書いてあるんだもん」 「私には『憂は唯先輩に呼び捨てで呼ばれて羨ましいなぁ』って書いてあったよ」 「姉妹なんだから、当たり前なのにね。梓は梓で、唯先輩からしか呼ばれない、特別な呼び名があるんだから、それで十分じゃないって思うんだけどねぇ」 「梓ちゃん、お姉ちゃんの事が大好きだから、もっと親密な関係になりたいって思ってるんだろうね♪」 「まったく、いつまでニヤけながら固まってるんだ、この子は!!梓、昼休み終わっちゃうぞ!!」 「・・・」ボー 「・・・日本人形」ボソッ 「断じて日本人形はあだ名ではないんだからね!私の事をあだ名で呼んでくれるのは唯先輩だけなんだから!そんな唯先輩から呼び捨てで呼ばれたら、 唯先輩の中で私が特別な存在になれたんじゃないかなって思ったんだよ。唯先輩って、憂以外には呼び捨てで呼んだりしないんだから。それにほら、 やっぱり特別な存在って良いじゃん。唯先輩も私の事を意識してくれてるんじゃないかって・・・考えるだけでドキドキしちゃうの。純にはわかる?この気持ちが。 『好きだよ、梓』なんて言われてカッコ唯状態の先輩に迫られたりしたら、私はもうイチコロだよ/// 私の身も心も、全て貴女に捧げます、唯先輩・・・ってね! そうだ今日ね、律先輩、澪先輩、ムギ先輩が部活に来れないみたいだから、唯先輩と帰宅デートに行く約束してるの!場所は未定なんだけど、ケーキ屋さんとアイス屋さん、 どっちが唯先輩喜んでくれるかなぁ。純だったら、どっちが良いと思う?あ、純はドーナツ屋さん一択だから聞くだけダメかぁ」 「そろそろ黙れ」 授業終了後のチャイムが鳴ると同時に、私は3年2組の教室へ向かった。それは勿論、愛しの唯先輩のお迎えに行く為だ。 結局、ケーキ屋さんとアイス屋さんのどちらをデートコースにするか、私一人では決める事はできなかった。 唯先輩の教室に着くと、中では唯先輩は和先輩と楽しそうに喋りながら帰宅の準備をしている所だった。 まだかなまだかなと唯先輩に視線を送り続けていると、その熱い視線に気付いたムギ先輩が唯先輩にキラーパスを送った。 「唯ちゃ~ん、恋人を待たせてちゃダメよ~♪」 「ちょっ、ムギ先輩!///」 すると教室中がざわめき出し、多くの視線が私に向けられた。 軽音部の4人が3年2組の中心的メンバーになっているので、軽音部に属している私の存在も、実はこのクラスには浸透している。 その為、私に向かって笑顔を向けてくれる人もいれば、手を振ってくれる人、何故か飴をくれる人もいた。 よくこのクラスに顔を見せるせいか、私もこのクラスの一員になれているような気がして、ちょっぴり嬉しい気もする。 「ねぇねぇ、唯ちゃんとはどこまで進んだの~?」 「いつも2人きりだと、何て呼び合ってるの?」 「デートはどこに行ってるの?」 私達、まだそういう関係では無いのですが――――― と否定する事をしなかった為、私は次々と質問攻めに遭ってしまった。 「えぇっと・・・その・・・」 「あぁもう皆、あずにゃんを解放してあげてよ~」 ここでようやく、ギー太を背負った唯先輩が、クラスメイトをかき分けながらやってきた。 「これからデート?羨ましいなぁ~」 「こうやって2人で居ると、やっぱりお似合いだね!」 「唯ちゃんは梓ちゃんのどこが一番好きなの?」 「じゃあ、私は梓ちゃんに聞きたいなっ!唯ちゃんの一番好きな所は~?」 こうやってクラス中の皆さんから、私と唯先輩の事を色々と話してくれるのは嬉しい・・・けれど、やっぱり恥ずかしいものだ。 最初は嬉しそうに話していた唯先輩も、私が恥ずかしさから小さくなっているのに気付き、プチお祭り状態に幕引きをしようとしてくれた。 「ゴメンね、皆・・・私達、先に帰るね!」 「お、お疲れ様です・・・失礼します・・・」 クラス中からは軽いブーイングが起きたものの、すぐに私達を見送ってくれた。 「またね、唯ちゃん、梓ちゃん♪」 「あずにゃん、唯ちゃんとお幸せに♪」 「あーずにゃん、可愛い~♪」 「唯梓・・・目の保養だわぁ~♪」 「ムギは自重しなさい」 皆から祝福されている・・・それはとても気持ちの良いもので、幸せを感じる事ができる。 だけど、引っ掛かる事もあった。嫌・・・ではないのだけれど、唯先輩以外の人が、私の事を『あずにゃん』と呼んでいたのだ。 きっと、唯先輩が私の事を話す時に、いつもそういう呼び方をしていたから、自然とクラス中に広がってしまったんだと思う。 いずれはそうなるのではないかと、私自身も考えてた事だったから、特に驚く事もなかった。 だけど、いざ他の人から呼ばれてみると・・・寂しさを感じてしまった。 唯先輩から呼ばれるからぬくもりを感じられるのに・・・唯先輩から呼ばれるから愛情を感じられるのに・・・他の人からだと、何も感じる事ができなかった。 「あずにゃん、どしたのー?」 「・・・ちょっと、さっきの事を考えてたんです」 「さっきの事・・・?」 「はい・・・唯先輩のクラスメートの方から『あずにゃん』と呼ばれたんです・・・。私は唯先輩からしか呼ばれてませんけど、今日の様子からすると・・・普段は クラスの皆さんも私の事を『あずにゃん』って呼んでるんですよね・・・」 唯先輩が私の事を色々な人に話している光景が目に浮かんでくる。 別に、そうであって欲しいというわけではないのだけれど、きっと唯先輩なら軽音部の話題から、自然に私の事も話しているのではないだろうかと思ったのだ。 う~んと軽く唸りながら上を向く唯先輩。そして少し苦笑いをしながら、私にこう答えてくれた。 「普段は皆『梓ちゃん』って呼んでるよー?・・・と言うか、私が『あずにゃん』って呼ばないでって言ったからかもしれないけど・・・」 「そ、そうなんですか!?」 「う、うん・・・。話は3年生のクラス替えの日に遡るんだけどね・・・」 ― ――― ――――― ―――――――――― さわ「じゃあ次は平沢さん、自己紹介をお願いします」 唯 「皆、こんにちはぁ♪2年2組だった平沢唯です!部活は軽音部に所属しています。1年生からギターを始めたんですけど、まだまだ教えてもらう事も多くて、 後輩のあずにゃんに教わっています♪」 生徒「あずにゃんって~?」 生徒「去年の学際でギター弾いてた、ツインテールの子でしょ?・・・あの子、可愛いよね!」 唯 「えへへ~♪可愛いし、ギターも上手いし、抱きつくと気持ち良いし・・・私、あずにゃんの事大好きなんだぁ♪」 生徒「あずにゃんってとっても可愛いし、妹にしちゃいたいなぁ~」 生徒「それに礼儀正しそうな、良い子だよね」 生徒「容姿もそうだけど『あずにゃん』ってあだ名も可愛いよね♪私も『あずにゃん』って呼んでお友達になろうかな♪」 唯 「えっ・・・」 生徒「ねぇ唯ちゃん、今度、私にもあずにゃん紹介してよぉ♪一緒にお茶飲みたいな~」 唯 「ダ、ダメだよぉ、皆!!そんなに『あずにゃん』って呼ばないで・・・」 生徒「何で~?」 唯 「あずにゃんは私にとって大切な人なの・・・だから『あずにゃん』っていう呼び名も私だけの大切な呼び方にしたいの・・・」 生徒「唯ちゃんにとって、大切な人・・・?」 唯 「あずにゃんは・・・あずにゃんは、私の恋人なんだから!!」 紬 「!!」 澪 「な!?」 律 「にぃ!?」 和 「大変、ムギが鼻血を出して気を失ってるわ!」 さわ(次の衣装は・・・ウェディングドレスで決定かしら!?) ―――――――――― ――――― ――― ― 「・・・と、こんな事があったんだぁ。だから普段は皆『あずにゃん』とは呼んでないんだぁ」 「・・・な・・・」 「今日はあずにゃん本人が教室に来たから、普段口にしない分『あずにゃん』って呼んでる子も居たみたいだけどね♪」 「何て事をクラス中に言っちゃってるんですかー!!」 何事も無いかのように淡々と話す唯先輩に対し、私は大声を発してしまった。 それは怒鳴るというよりも、恥ずかしさを隠す為のものだった。 「わ、私が唯先輩のこ、ここ・・・恋人・・・だなんて・・・///」 「ほぇ?嫌だった・・・?」 「そ、そういうわけではないんですけど・・・むしろ嬉しいですが・・・私に打ち明ける前にクラス中にカミングアウトだなんて・・・心の準備が・・・」ゴニョゴニョ 「えぇ~?何、あずにゃん~、聞こえないよぉ~」 私は高鳴りすぎている気持ちを抑制しようと、一旦深呼吸をする。 まったく、この人は何を考えているのだろう・・・等と頭の中で文句を言いつつも、少しずつ冷静さを取り戻していこうとする。 そして落ち着いていくにつれ、私は最近抱いていた野望を思い出した。 唯先輩から、梓と呼ばれる事――――― 傍から見れば野望という割には小さい願いかもしれないけれど、唯先輩が私の事を特別な存在だと言ってくれた今、その願いを叶えるチャンスが来ているのだ。 「唯先輩・・・わ、私の事を恋人だと・・・特別な人だと思ってくれるのなら・・・ちゃんと証明してくれませんか?」 「証明・・・わかったよ、あずにゃん!!」 「・・・」 「あずにゃん、好きだよ!!愛してるよ!!」ムチュチュー 「そんなんじゃダメですー!!」 私のリアクションを見た唯先輩は、頭の周りに『?』を浮かべるようにキョトンとしている。 この様子だと、私が怒った理由をまるで理解していないようだ。・・・まぁ、さすがにそれは仕方ないか。 「よ、呼び方です・・・恋人らしく私の事を『梓』って呼んでください・・・」 「えぇ!?・・・あ、あずにゃん・・・じゃダメ・・・なの?」 「『あずにゃん』は唯先輩だけが呼んでくれる特別なあだ名ですけれど・・・唯先輩の口から『梓』って呼んでもらえた時こそ、2人が特別な関係になれたって思うんです」 「で、でも・・・そんな急に、あずにゃんの事を名前で呼んでって言われても///」 「呼んでくださいよ・・・私の事を『梓』って・・・」 「えぇ・・・」 「・・・」 「あ、あず・・・」 「・・・」 「あず・・・」 「・・・」 緊張からなのか、唯先輩から笑顔は消えている。頬を赤く染め、何とか最後の一文字を口にしようとしているが、なかなかそれができずにいる。 口は小さく動き、発せられる唯先輩の声は少し震えているように聞こえる。 これだけで唯先輩の高鳴る鼓動が伝わってくる。 「・・・好きだよ、あず・・・さ・・・///」 唯先輩は照れを隠すように、両手で口を押さえながら私の事を見ている。 正直な所『さ』は蚊の鳴くような声でほとんど聞こえなかったけれど、顔が真っ赤になっている唯先輩を見ると、唯先輩なりに凄く頑張ったんだなと感じ、胸がキュンとなった。 「私も・・・大好きです、唯先輩・・・」 ただ単に私の名前を呼ばれただけなのに、凄く大きな達成感に包まれている。 まさか唯先輩も、私の事を恋人・・・そういう対象として見てくれているとは思っていなかったから、二重に幸せを感じている。 これで本当に2人の距離が縮められた・・・私が満足な表情をしていると、逆に唯先輩は少し不満気に呟いた。 「・・・あずにゃん、酷い」 「えっ?」 「わ、私頑張って、あずにゃんの事を・・・あ、あず・・・さって呼んだんだから・・・あずにゃんも私の事『唯』って呼んでよ///」 「えぇ!?」 それはまさかの逆襲だった。唯先輩はまだ熱が帯びているのだろう・・・真っ赤な表情で私に迫ってくる。 目を潤ませながら訴えかける唯先輩が可愛くて・・・思わず目を反らしてしまった。 「そ、そんな・・・失礼ですよ、『先輩』を抜かすなんて・・・」 「恋人に先輩も後輩も関係ないもん!」 「うぅ、それは・・・///」 唯先輩にも私から呼び捨てで呼ばれたいという願望があったかどうかは定かではない。 だけど、恋人なら対等の関係で有りたいと唯先輩が思っているのなら、先輩を抜かして名前だけで呼んでほしいというのもわかる。 わかるんだけど・・・でも、いざ呼べと言われると・・・。 「えーっと・・・」 「・・・」 「ゆ・・・」 「・・・」 「ゆ、ゆ・・・」 「・・・あずにゃん、顔真っ赤」 「なっ!?///」 2~3分前の唯先輩の気持ちがよくわかる。 私は安易に名前を呼び捨てで呼んでと言ったけれど、実際に呼ぶ側になってみると言葉が出てこない。 唯先輩が頑張って超えた山・・・それが今、私の目の前にそびえ立っているようだ。 「む、無理ですよぉ/// こ、今度の機会じゃ・・・」 「ダメ~。あずにゃんだって、私に言わせたんだから、あずにゃんにも言ってもらわなきゃ」 「うぅ・・・」 「好きな人の名前を急に呼び捨てで呼ぶ事が、どれだけ大変で恥ずかしい事か・・・あずにゃんにも体験してもらわないとね~」 「酷いですよぉ、唯先輩///」 「先輩を言わないだけで良いんだよ~?『ゆい』って平仮名、たった2文字を言えば良いんだよ~?」 完全に立場が逆転してしまった。 唯先輩は私が恥ずかしがる様子を楽しむかのように、私の顔を覗き込んでくる。 「ゆ・・・ゆ・・・ゆ・・・ぃ・・・」 「ん~?聞こえないなぁ♪」 「ゆ・・・ゆ・・い・・・」 「クスッ♪もう一声~!」 「・・・唯・・・」 「・・・♪な~に、梓♪」 「!?・・・す・・・好きだよ・・・」 「ふふっ、よく・・・できました♪」チュッ 「な、な、なっ!?・・・何するんですか!!///」 「何って・・・あずにゃんが私にとって特別な人だという証明を行動で表しただけだよ?」 「で、でもでも・・・いきなりそんな・・・///」 「証明してくださいって言ったよねぇ?あ・ず・さ♪」 確かに言ったけれど・・・不意打ちのキスはさすがに想定外。 私のファーストキスでもあったのに・・・もっと良いムードでしたかったのに・・・まったく、この人ときたら・・・。 なんて思ったのは束の間。目の前の貴女の笑顔を見たら、不満なんてすぐに吹き飛び、私も笑顔になっていた。 あれだけ躊躇していた事なのに、1回大きな山を越えてしまうと、その後は自然とお互いを名前を呼べるようになっていた。 お互いに名前で呼び合う事は勿論、恋人同士になるという願いは昨日までは望むだけで、すぐには叶わないと思っていた事なのに・・・何か不思議だな。 「梓ぁ~」 「唯ぃ~」 「梓ぁ~、好きだよぉ~!」 「唯ぃ~、私も好きです!」 演芸大会に向けて、2人で練習した川原にて・・・私達は愛を叫び合っている。 何をするわけでもなく、何かを話すわけでもなく・・・ただお互いの名前と気持ちを叫び合っているだけ。 しかし、それだけでも私は十分に幸せだった。叫んだ後にクスクスっと笑う唯先輩も、多分同じ事を考えてくれているんじゃないかな。 「そろそろ帰ろうか、あずにゃん」 「日も暮れてきましたし・・・そうしましょうか、唯先輩」 ケーキよりもアイスよりも甘くなっていた2人の関係は、とりあえず元の先輩後輩の関係に戻った。 先輩後輩の関係に戻ったと言っても、繋がれた2人の手と手が、お互いが特別な関係だという事をちゃんと証明してくれている。 今日は唯先輩を教室に迎えに行った時から、色々な事を駆け足で体験してきた。だから今は、ちょっと一休みといった感じかな。 私達の特別な関係は始まったばかり・・・だから、ゆっくりと2人で歩を進めて行けば良いですよね、唯先輩。 そういえば私、何か忘れている気がする・・・。 唯先輩と決めようとしていた事があったような気がするけど・・・。 でも・・・今凄く幸せだから・・・良いか♪ 純「ドーナツ美味ひぃ♪」モグモグ 終わり いいね。カミングアウト -- (あずにゃんラブ) 2013-01-15 18 01 45 ムギ自重しなさいw -- (名無しさん) 2013-08-01 23 45 47 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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「唯先輩の部活での写真が欲しい・・・?」 それは蒸し暑い七月初めのことだった。放課後、下敷きをうちわ代わりにして パタパタ忙しなく顔を仰いでいた私にクラスメイト数人が暑苦しい勢いで詰め寄る。。 モブA「お願い!唯先輩と梓ちゃんっていつも仲良いじゃん!」 モブB「写真の十枚や二十枚撮るの簡単でしょ?」 モブC「報酬はタイヤキ五つでどう?」 つまり彼女らは熱狂的な唯先輩の大ファンだということらしい。 秋山澪ファンクラブほどの大所帯ではないため、あえて組織化させず 少数精鋭が水面下で唯先輩を追っているというのだ。 モブA「あの天然で明るくてポワっとしてる所がたまんない!」ハアハア モブB「年上なのに母性本能ガンガン刺激されるんだよねー!」ハアハア モブC「私なんて廊下でぶつかったふりして頭なでちゃった!」ハアハア 私は何故か彼女達が夢中で唯先輩の話をしているのを聞いていると こめかみがピクピクと脈打ち、顔が引きつるのを感じた。 モブA「それじゃデジカメ渡すから好きなだけ撮ってきて!」 モブB「できれば少しくらい露出多い写真も欲しいかも」ハアハア モブC「梓ちゃんなら、きっと大丈夫だよね!」ハアハア 彼女達は半ば強引にデジカメを私の両手に押しつけると 返事も聞かずにキャーキャー言いながら自分達の席に戻っていった。 純「・・・梓ァ、大丈夫?」 自分の席からずっと、こちらの様子を窺っていた純が心配そうに 私の顔を覗き込んでくる。 あのクラスメイト達はクラスでも特に大人っぽいグループで 実質このクラスで一番目立っているグループだった。 秋山澪ファンクラブ会員のような大人しめな妹タイプとは違って メイクばっちりのお姉さんタイプ。どう見ても唯先輩より年下には見えない。 きっと、ああいう子達だからこそ唯先輩のようなタイプに弱いのだろう。 梓「・・・写真を撮るくらい平気だよ。」 別にタイヤキに釣られたわけではない。彼女達の熱気に押されてしまったのと やはりクラスを仕切るグループの頼みは断り辛いというのも多少あった。 私は先ほどから喉に何か詰まっているような不快感と、胸の中のモヤモヤを 暑さのせいだと思うことにして、なんとなく重い足取りで唯先輩達の待つ 部室へと向かった。 唯「よさこい!」 私が気まずそうに事情を説明すると唯先輩は、いつも通り屈託のない笑顔で 勝手にいろいろなポーズを取り始めた。 梓「い、いいんですか?写真いろいろ撮らせてもらって・・・」 唯「あずにゃんのお願いなら全然オッケーだよ~」 そう言いながら唯先輩は、いつも通り私に抱きついてくる。 唯「あ~つ~い~。でも、か~わ~い~い~!」 少し汗ばんだ唯先輩に頬擦りされて、私の胸はタイムリミット寸前の 爆弾みたいにと高鳴る。きっとこれも暑さのせいだ。 しばらく口から涎が垂れそうなほどの思考停止状態になってしまったが 周りでニヤニヤしている律先輩やムギ先輩の視線に気付いて、慌てて唯先輩を 突き飛ばすようにして離れた。 唯「あう・・・」 律「おいおい梓~それが頼み事した人に対する態度か~?」 紬「あらあらまあまあ」 まだニヤニヤしながら律先輩がイジワルな事を言ってくる。 私は最後の砦である澪先輩に助けを求める視線を送ったが 澪先輩は今手がけているサマーソングの作詞に頭をひねらせており こちらの騒ぎに全く気付いていなかった。 唯先輩撮影会は当初のゴタゴタが嘘のように順調に進んだ。 笑顔でギターを弾きながら歌う唯先輩。 みんなと談笑しながらケーキを頬張る唯先輩。 様々な唯先輩の姿をデジカメに納めていくうちに私のテンションは どんどん上がっていく。もっと可愛い唯先輩の姿が見たいと躍起になる。 なんだろうコレ。コレも、きっと夏のせいだ。 「それじゃ次は少しセクシーなのも撮ってやるです!」 いつもなら絶対に言えないようなセリフも勢いでポンと出てしまう。 だがその瞬間、予想していた唯先輩の軽い反応とは違うリアクションが 返ってきた。 唯「・・・え?せくしーって・・・ど、どんなのかなァ?」 梓「え、あ、あの唯先輩・・・」 律「いつも唯とか紬がやってるスク水とかのコスプレだろ?」 頭に冷水を浴びせられたような衝撃ですぐに我に返った私がフォローしようと したのを律先輩の呑気な声が遮る。 律「いつもみたいにチャチャっとやってやればいいんじゃないか?」 紬「梓ちゃん友達に頼まれちゃったんでしょ?」 唯「あ、でも写真ってあずにゃんの友達に渡すんだよね・・・?」 律「そうだぞー?それがどうかしたか?」 紬「梓ちゃん友達に頼まれちゃったんだものね♪」 律先輩とムギ先輩は唯先輩の微妙な変化に気付かないのだろうか? 私には分かる。いつも唯先輩に抱きつかれて一番近くで唯先輩の鼓動を 体温を感じている私には唯先輩が今明らかに恥ずかしがっていることが 手に取るように分かる。 唯「だ、だよね!あずにゃんが友達に嫌われちゃったら大変だもんね」 唯「そ、それじゃ着替えてくるからチョット待っててね?」 そう言うと唯先輩は、さわ子s衣装シリーズからスクール水着を取り出すと トボトボとトイレに歩いていってしまった。 ほどなくして唯先輩の撮影会セクシー編が始まった。 恥ずかしがる唯先輩の水着姿にカメラを向けた瞬間、痺れのような不思議な 感覚が私の全身を駆け抜ける。 さっきまでの申し訳ないと思っていた気持ちは完全に消え失せて 私は無我夢中で何度も何度も執拗に水着姿の唯先輩にカメラを向けた。 自分でも異常なまで鼻息が荒くなっているのが分かる。 なぜだろう。きっと七月のせいだ。 その時、ふとカメラから外した私の目と唯先輩の目が合った。 唯先輩の目は羞恥のためか赤く潤んでる。 頭の中に今まですっかり忘れていたどうしようもない事実が浮かぶ。 この唯先輩は・・水着姿で目を赤らめている唯先輩の写真は・・・ わ・た・し・以・外・の人・間・の・手・に・渡・る・ん・だ。 彼女達は、この唯先輩の写真をどうするのだろう。 興奮するのだろうか。私の唯先輩が水着姿で恥ずかしがっている写真で。 ナニをするのだろうか。私の唯先輩で。私の唯先輩で。私の唯先輩で・・・ 「そんなのダメダメですーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」 ドッカーン。私の頭で何かが大爆発した。 「ど、どうしたの!?あずにゃん!?」 慌てて駆け寄ってくる唯先輩に私は脱ぎちらかされていた服を投げつける。 「さっさと服を着るです!はしたないです!」 「な、なに言ってんだ!?唯は梓のために・・・」 「うっさいです!律先輩も今の唯先輩の姿は全部忘れるです!」 「む、無茶いうなーーーーーーーーっ」 「あらあら♪まあまあ♪」 「他人事じゃないです!ムギ先輩も忘れるです!」 「い♪や♪恥ずかしがる唯ちゃん良かったわ~」ハアハア 「ダメーーーーー!忘れるったら忘れるですーーー!」 ワーーー!ドッタンバッタンリッチャンムッギュン!ヤッテヤルデスーーー! 唯「・・・ふぇ?」 (今日、私が唯先輩に感じた熱い気持ちは何だったんだろう) (きっと全部、夏のせいです!) 澪「・・・で、できた!け、傑作だぞコレは!」 澪「・・・ん?あいつら、なに騒いでるんだ?」 澪「ま、いっか。それにしても我ながら良い詩だな!」 澪「なんか曲のインスピレーションまで沸いてきたぞ!」 ♪この胸の高鳴りは なんなんだろう ♪この頬の熱さは なんなんだろう ♪あなたの言いたいことは わかってる ♪だけど これは きっと恋じゃない ♪だって恋には熱すぎる 私の恋は宇治金時 ♪きっと それは夏のせい 永遠の夏が見せた幻ね ~~えんど!~~ …………宇治金時? -- (佐藤) 2010-06-16 00 58 02 宇治金も良いが夏はやっぱり白熊 -- (名無しさん) 2010-06-16 08 16 09 アイスいいねアイス -- (名無しさん) 2010-06-22 22 10 55 あずにゃんかわいい -- (名無しさん) 2010-06-23 16 30 13 渋い恋いだな -- (名無しさん) 2010-08-05 00 54 41 モブの気持ちすごくわかるわ -- (名無し) 2012-09-23 11 31 26 宇治金時w -- (名無しさん) 2013-10-29 00 54 49 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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TBSアニメ けいおん!の主要キャストを演じた豊崎 愛生、日笠 陽子、佐藤 聡美、寿 美菜子、竹達 彩奈を指す。 皆デビュー歴3年程度の若手であったので、今後の活躍を期待してたのだが 時風に漏れず、佐藤 聡美を除いてエッチなアニメにレギュラー出演する事態におまえらが(・∀・)ニヤニヤ。 豊崎 愛生…聖痕のクェイサー、いちばんうしろの大魔王、魔乳秘剣帖等 日笠 陽子…聖痕のクェイサー、いちばんうしろの大魔王、ハイスクールD×D等 寿 美菜子…ちゅーぶら!!、OVA限定少女、いちばんうしろの大魔王、魔乳秘剣帖等 竹達 彩奈…ささめきこと、Kiss×siss(OVA含む)、いちばんうしろの大魔王、迷い猫オーバーラン、ハイスクールD×D等 ※セミレギュラー出演やモブは割愛してます ブヒブヒー ( , - ァー― 、 エッチなアニメに出てごめんなさぁーい , -―--=、ー-、/⌒ ⌒ミーァ、 / / \ _____ . / i' / `ー \`゙´ ヾヽ/ ), ハ,ィ /彡 、 `\ . / ヽ ; / ァ、ミ ヽ } } . y /Y ´ ヽ} ハヽ | ー'/ . . 〉 } i |} ト }(| / /{ , ノ } } ∧ i i、 / . . V | i . Y || . V| 、 / / . Y ハ ハ / . | , ! ! !ノ . . . . .| .| ノ; イ⌒リ.! . .トノ__./ ;イ . . (| i i イ } . トハ | .{ | ! i | } ノ--、 |彡┴゚‐゚‐-'―┴-/ / | . , -| {、 / l リ 人 | } } | . . \ト、|ヽ!、 |、 |; イ . . . . . . } 乂__{ . . . . レ'ヾ_ { ノ イイ´ . . . }ン `ー―┴- ミ彡-―┴゚‐゚‐' ´ `ー―┴- ミヽ'`-‐┴゚゚‐ ' けいおんファンの皆様申し訳ありません でもこれで先輩方を超えた! -──- 、 / ィニニニヨ \ / /( __, ノノ| ヽ ' 〃´ ̄ ` ̄`| l l ∧ ミ川川川川川川川川川川川川川川川川川川川彡 ′{ | | l ∧ 三 l l 、___ノ 、___,イ| | | ∧ 三 みんなエロアニメ出れてうまやらしいな | ∧ |/| lヽ | \三 | ∧=≡ ≡≠| |ノ | |ゝ一三 どうしたら出られるんだろ… | ∧"" ' "" | | |\| 三 | 人 r 、 | ∧从 ミ川川川川川川川川川川川川川川川川川川川彡 |八 ト 二 イ| ハリ \ | V∨´|/ /ヽ
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[部分編集] http //www.nicovideo.jp/watch/sm11982474 投稿者コメント1.コメント2.コメント3.コメント この作品のタグ:けいおん! パロ 第40回MAD晒しの宴 レビュー欄 唯だけをメインに据えたコンセプトが最後までブレてないのが成功していると思いました 手描き部分も馴染んでいて、一瞬どれが手描きか分からない テキストやタイトルが丁寧に処理してあるのが良かったです。 気になった点は、手描き加工するならもうちょっとネタに走ってもよかったかな?と でもまぁ、そこはMADとして「まとめるor破綻させる」の選択肢なので制作者の好みなんだけど。 前の宴に出した「かがみんバージョン」からの二年分の成長を感じました 再生が伸びてるとかは関係なく個人的に今回の宴で一番好きなMADです。 -- 名無しさん (2010-09-11 01 26 39) 名前 コメント けいおん! パロ 第40回MAD晒しの宴
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澪×律 2 まとめ2|澪×律 2|澪×律 3 まとめ1 以下は、http //changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1255611422/から引用 【けいおん!】澪×律スレ 2 691 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/02(月) 20 36 52 ロミオ=律、ジュリエット=澪 じゃないところが、さすが原作者かき先生 わかってるう まあどっちも良いんだけどね。 693 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/02(月) 21 07 45 ロ澪とジュ律エットだしな 694 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/02(月) 21 16 34 ジュリエットの尻にしかれるロミオになるのかもしれん 695 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/02(月) 21 29 44 律「おーほほ!一生尻にひいてやるわ、ロミオ!!」 澪「そりゃないよジュリエット〜!!」 (ヤバいよ律柔らかすぎるよ律まだお昼だけど頂きますしちゃっていい?) 梓「まだダメです、澪先輩!!」バッ 唯「はーい、りっちゃ〜ん、休憩しよー!!」(まったくもう…) 紬「・・・我ながら自分の才能が怖い…」 初衣装合わせした時の2人の印象が気になる 699 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/02(月) 22 37 56 本番前 澪「律……」 律「今の私は役者よ!ジュリエットって呼んでくださるかしら!」 澪「……じゃあジュリエット。」 律「あら、なあにロ澪!」 澪「……綺麗だよ。」 律「……?」 澪「律…いや、ジュリエットって普段あまり女の子らしい格好しないけど…… いざ化粧とかしてそれなりの洋服着せたら……凄く綺麗になるんだな。」 律「なっ、なっ、あっ、えっ」あたふた 澪「でもやっぱり……元々顔が整ってないと、化粧してもここまで綺麗にはなれないよ。 やっぱり律は、可愛いし…綺麗だ」ぎゅっ 律「は?!はううっ///」どぎまぎ 澪「愛してるよ……ジュリエット、いや、律……」 律「!!!!っ……み、澪だってカッコいいし……私も……愛してる……」 澪「ふふ、ありがとう律。……今からすることは、練習の一環として受け止めてほしい。」ぐい 律「へ?何を」 ちゅっ……… 唯「ムギちゃん、さっき澪ちゃんにだけ違うお茶出してたよね。なんで?」 ムギ「……知らなくていいことの方が多いのよ……この世の中には」 梓(狂気の沙汰ほど面白い……) なんだよこれ 702 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/02(月) 23 38 50 唯「あ、あずにゃーん!!」 梓「どうしたんですか、唯先輩?」 唯「さっき部室覗いたら、澪ちゃんがりっちゃんの上に乗っかって、りっちゃんの事泣かしてたよ!!」 梓「えっ!?」(これから本番なのに、あの2人喧嘩始めないでくださいよ!!) 唯「あと、澪ちゃんがりっちゃんの衣装ビリビリに破いちゃって・・・」アセアセ 梓「えー!!!?衣装をって、劇の開演時間もう迫って…」おろおろ 唯「とにかく部室に・・・」梓「っ、は、ハイ!!」 ダダダダダ・・・ ガチャ!! 梓「お2人ともー!!喧嘩はやめて…澪先輩なにしてるんですか?」 澪「あっ梓!?いや、あの、」 律「グスッ・・・いきなり鎖骨に噛み付いてきた…」 澪「・・・もうこの衣装も見納めと思うと、急に…その・・・」 律「だからって、乱暴なのはやめてよぉ…ふぇ〜ん!!」 澪「ゴメン、怖がらせて・・・」 律「ヒック・・・」 紬「さて、澪ちゃんの緊張もほぐれ、りっちゃんの恥じらいもいいかんじになり、」唯「りっちゃん衣装ボロボry」 紬「私のプロデュース完璧すぎてこわいなぁ〜///」唯「ムギちゃん、わざと止めなかっry」 梓「つまり澪先輩、いきなり盛り始めたんですよね…律先輩、こんなことされて傷ついてるんじゃ…」 律「澪…荒々しい貴方もステキ…///」 澪「律…君の鎖骨も、ステキだったよ…///」 梓「うん、もう絶対心配しない。」 紬(それに、2人とも役に入りきってる♪作戦成功かな…///) きらら待ち遠し 754 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/05(木) 03 46 26 律「よーし、休憩すっか!!」 澪「って、まだ練習してないだろ!!」ゴツン 律「いってー!!」 澪「まったく…」 律「まじ痛い…」ヒリヒリ澪「…律が悪いんだろ」 律「いつもより力入ってた…」ヒリヒリ 澪「…そ、そんなことナイ…」おろおろ 律「・・・ウルッ…」 澪「!!」(律を泣かしてしまった!?) 律「・・・チラッ」 澪「っ〜!!わ、わかったよ!!私が悪かった!!」 律「…頭なでなで。して。」 澪「も〜!!ほら、こっちこい。」 律「…」トテテ 澪「痛かったか…。でも律が悪いんだからな…」 なでなで 律「ゴメンちゃい…」 澪「反省したか?」 律「」コクッ 澪「んっ・・・、じゃもう少しだけ、なでなでしたげる…!!」 ダキッ 律「わっ!!・・・へへっ…//」 梓「唯先輩気付いてました?律先輩、痛がってたの嘘ですよ。」 唯「えー!?なんでそんなこry 梓「澪先輩になでなでしてもらうためですよ。」 唯「り、りっちゃん、乙女なんだね!!素直におねだりできないなんて!!」 澪律「///」なでなで さわ子「見てるこっちが恥ずかしいわ・・・」 紬(よーし、イケるとこまでいっちゃえ!!) 澪さん、殴った後はさすってあげて下さい。りっちゃんも乙女なんで。 757 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/05(木) 14 17 08 秋場で同人捜索してくるぜ!! いいのあるかな… 758 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/05(木) 15 54 55 収穫報告待ってますよ 律「澪……さむいー…」 澪「思ったより寒いなあ……風邪引くなよ?」 律「辛抱できん」ぎゅっ 澪「うおっ!抱きつくなあ!はな……うわ、震えてるぞ律」 律「だから寒いんだって……ぶるぶる」 澪「だ、大丈夫か!ほら、マフラー使え!」 律「え。いや悪いよう」 澪「人の心配してる場合か!ほらさっさと巻け!何かあったかい飲み物買うか? こっからなら私の家のが近いからそのまま来て!熱計らないと」 律「澪……」ほろり 澪「!な、なに泣いてる」 律「?!わっ……ほんとだ。……な、なんだろ……たまに優しくされると…… くるものがあるなあ……」 澪「律……まったく。いつも人のことばかり気にして自分のこと考えないから…… ばちがあたったんだ……」なでなで 律「う、うわあ……やばい……またくる…グスン」 澪「バカ律……!今日は私が心配してやる番だからな!」 律「……ありがと……」 澪「……どういたしまして!」 なんだこれ 775 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/06(金) 01 06 39 幼澪「りつぅ……眠いよう」 律「それじゃもう寝るか?」 幼澪「まだお絵本よむぅ……」 律「じゃあ読んでやるからお布団入ろうなー」 幼澪「うん……」 律「ってのをやるのが夢なんだ。というわけで今から絵本読んでやるよ」 澪「アホか……先寝るぞ」 律「澪ぉ!絵本聞けよう!」 澪「……ちょっとだけだぞ」 律「やったぁ!それじゃ読むぞー。昔々、あるところにおじーさんとおばーさんが……」 十分後 律「すー……すー……」 澪(自分から言っといて先に寝ちゃうもんなあ……) 「毛布かけないと風邪引くぞ……」ふわ (毛布をかけた音だぜ!) 律「むにゃ……澪ぉ……」 澪「もう……」(可愛いなあ…///) ちゃんとしたSS書きたいぜ 782 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/06(金) 17 18 17 ピンナップ久しぶりに集合したな。 一応律と澪が後ろの方にいるが。どちらかといえば唯梓だな。この二人は公式で百合々しまくりで羨ましいな。 783 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/06(金) 17 30 17 澪と律は影でイチャイチャしてそうなのがイイと勝手に思ってるから別に 784 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/06(金) 17 47 02 律「誰もいないよ。」 澪「ほんと…?」 律(上目遣い…!///)「いないって」 澪「…っり…りーつぅー……」ベタベタ 律「よしよし。」なでなで ムギ(壁に耳あり……) 唯(障子にメアリー……) 梓(…ツッコまないですよ) 795 :「二人はいっしょprt1」 2009/11/06(金) 21 51 22 律「唯と梓イチャイチャできていいなぁ〜」二人はいっしょ 796 :「二人はいっしょprt2」 2009/11/06(金) 22 14 17 律「わたし嫌なやつだね。唯に嫉妬してる…」二人はいっしょ 815 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/07(土) 01 41 28 きららは澪律にも唯梓にもなるからな。 ムギって何役だっけ? 820 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/07(土) 02 17 09 815 ムギは監督、脚本だったかな。 これは…期待出来る! 821 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/07(土) 07 40 30 紬「演劇のお題目は急遽『白百合姫』に変更します」 律「へ?白雪姫?」 紬「いいえ、白『百合』姫よりっちゃん」 澪「聞いた事ないぞそんなタイトル」 紬「フフフ…とってもステキなお話よ…フフ、フフフフフフ…」 律澪(なんか知らんが身の危険を感じる…) 826 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/07(土) 21 12 22 澪「りつう……頭痛いし……苦しいし……寂しいよう……つらいよう」 律「ほらほら、風邪は薬飲んで寝てるのが一番良いんだから。寝てろ」 澪「私の風邪もらってよう……」 律「いやそいつぁまっぴらごめんだな……」 澪「やーだ!やだぁ!律も一緒に風邪引いてよぅ……」 律(幼児退行…?)「わかったよー。勝手に移せ!」 澪「うん」むちゅっ 律「〜っ?!ぷはっなっ、何を」 澪「これで移ったぁ……」 律「ばっ……ばかばか!ばか澪!///」 澪「律の唇は、甘くてやわらかーい♪」 律「〜っ!!/////」(澪にこんなに押されるなんてっ!くやしいっ……)ビクンビクン 妄想イェエエェエイ 828 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/07(土) 22 00 23 幼児\(^o^)/ 実際にりっちゃんや澪が甘えん坊になったら破壊力…11話りっちゃんの魅力の秘密はこれか… 836 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/08(日) 11 55 23 律「みーおっ」 澪「んっおはよ律……」 律「昨日は良かったなあ。」 澪「……っ!き、昨日のことはもういいよっ」 律「なあんで!澪ったらあんな声出しちゃって」 澪「あーもう終わり!解散かいさ」 律「あー待って!もうちょっと寝てようよう……一緒に……」 澪「なんだよ……都合悪くなると甘えて……」 律「ごめんね……」 澪「〜っ…!そ、その潤んだ瞳で見るなぁっ!わかったよ。もう夕方までこうしてるか!」 律「おっ、気合い入ってるね」 澪「いや、寝るのに気合いも何も……ほら、もうちょっとくっつけ!」 律「うん……あったかい」 澪「律も……あったかい」 律「すー……」澪「むにゃむにゃ……」 妄想だけして暮らしていたい…… 838 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/08(日) 15 42 06 私が目を覚ますと、抱きしめていたはずの律が毛布に変わっていたSS2 なんだよこれ…… 849 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/08(日) 19 34 05 目が覚めた。カーテン越に射し込む夕日に少し目をつむり、とある違和感に気付いたのはそのあとSS2 律編。上の方のレスを参考にしますた。長い…… あと携帯じゃきつい… 894 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/09(月) 22 41 41 ムギ「澪ちゃんかっこいい!」 ムギ「りっちゃんもすごくかわいい〜〜〜(ハァト」 ムギはなかなかのやり手と見た…!まぁ元々だが 902 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/09(月) 23 07 20 澪「律はムギのが良いんだろ……ぶー…」 律「そうだよ。」 澪「えっっ?!そ、そんな」 律「……って言ったら?」 澪「っ……」 律「あ、泣き出した。」 澪「うっ…うぅっ…やだよっ……ずっと一緒にいてよ……」 律「シャキッとしろよお。ロミオはどこ行った? ……悪かった…私は澪のことが一番好きだよ…ずっと、一緒にいよ。」 澪「ぐずっ…うん……」 ムギ(誰がこの二人の間に割って入れますか!!)ぱしゃっ ぱしゃっ ぱしゃっ ぱしゃっ 908 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/10(火) 00 53 37 律(妻)の尻に敷かれる澪(夫)の図って萌えるなぁ… 澪さんに哀愁漂う新たなオプションが・・・ 910 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/10(火) 04 39 32 律「おかえりなさい澪♪ご飯にする?お風呂にする?それとも、わ、た、し?」 澪「うーん、お風呂……」 律「……お風呂ね。わかった…」 澪「ふふ、わかりやすいなあお前。」 澪(一緒に入るか?)ボソ 律「!!ば、ばか澪!」 澪「顔真っ赤だぞお?」 律「はううっ……」 ひゅーひゅー! 927 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/10(火) 19 26 18 最終回は、卒業式のあと一人部室に残って寂しそうにしてる律に 澪がアニメ1話の感じで「かえろっか。」て言って そこから色々思い出し感極まって泣き出す律を澪も泣きながら抱きしめてあげるんだよ ソースは脳内 930 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/10(火) 19 50 13 927 ムギ「卒業式終わりの二人はさぞ激しく励むんでしょう?」 933 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/10(火) 20 15 48 夕暮れの部室には不思議な魔力があるな。 それこそ何がおきても不思議じゃない。 935 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/10(火) 20 54 10 澪「かえろっか…」 律「まぁつ!」 澪「なにもしないでずっと待つの?」 律「……スティックくらいならあるけど」 澪「……」 律「……なんか雰囲気的に……キスしない?」 澪「?!ば、ばかか」 律「口ではそういっても体はどうかな?」(スティックで)ムニ 澪「あっ!や、やめろお」 律「まだまだ!」ムニ プニ 澪「ひゃっ、いゃっ」 律「ハアハア…す、すまん。我を見失ってた……帰るか」 澪「ハアハア…待て…逃げる気か……」 律「はい?」 澪「私をその気にさせた罪…それはこの世で一番重い罪っ…!!情状酌量の余地なしっ!!」がばっ 律「やぁっ!!ち、ちょ待て、ときにもちつけ、夕暮れの部室だからって何もこんな」 澪「うるさいっ……覚悟しろ!!!」 ムギ「あのお、見学し……」 律「あぅぅ……澪のばかぁ…」ハアハア 澪「ご、ごめん……やりすぎた」ハアハア 律「次は……優しくしてね……」 澪「うん……ごめんな……」 ムギ「入部しますっ!!!!」 律澪「えっ」 なんかすまんかった 938 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/10(火) 22 03 09 トランプの柄のりっちゃんと澪ちゃん共通点多すぎ!!(二人とも動物だして、しかも転んでる!!) 942 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/10(火) 23 10 43 澪「いったぁ……」 律「プクク……澪しゃんは転ぶ姿もキューティクルですわねん!」 澪「なんだよ!じゃあ律は完璧にできるのか!」 律「あったりまえじゃん!私は何でもそつなくこなしちゃうんだぞー」 律「いでで……」 澪「くく……さすが……律ほどにもなるとずっこけもそつなくこなせるんだなあ…」 律「ぐぐ……」 ムギ「あらあら……」 唯「ミカンうめぇ」 953 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/11(水) 02 40 39 律「!!っ……はあ、夢か……」 ザーー 律(すごい雨……なんか怖い……) 澪「ん……律…?どうしたの……」 律「……ううん…何でもない……そっち入っていい?」 澪「うん……ほら、入りな…」 律「ありがと……雨すごいね。」 澪「そうだな……早く止むといいな」 律「雨の音……怖くない?」 澪「うん……律がいるから」 律「……私も、澪がいるから……」 澪「ふふ…じゃ、早く寝な」 律「うん…」 何で俺の中のこの二人は毎日のようにお泊まりしてんだろ 955 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/11(水) 02 45 52 聡は姉と映画見に行くし友達はちゃんと挨拶できるし… 生意気盛りの中学生とはとても思えんな 「お前姉ちゃんと映画見に行ったのかよー!このシスコンー!」 「ばっかちげぇし!あのデコが奢るっつったからしゃーなし着いてっただけだし!」 りっちゃん(´・ω・`)ショボーンってパターンだろ普通… 956 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/11(水) 03 09 07 澪「あんな美人な姉にそんな事冗談でも言うか!!」 聡「全面同意ッス!!」 律「美人とかよー、おだててんじゃねーよ!!」 澪「はぁ!?律美人だし。美人じゃないとか正直無理あるし。しかも可愛いし。どうすんの?可愛いすぎるよ?どうすんの?」 律「おだててんじゃねーよ!!澪大好きだよ!!ちくしょー!!」 澪「はぁ?律に大好きって言われて嬉しすぎるんですけど。どうすんの?」 紬「この二人パネェわ。可愛いっていうか…この二人可愛いすぎんだけど!!」 聡「全面同意ッス!!」 紬「あんましゃしゃってんじゃねーぞ!?」 唯梓(コワイよ〜…) 澪律紬(つ、疲れる…) 985 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/12(木) 01 38 10 次スレ 【けいおん!】澪×律スレ 3 http //changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1257957414/ 989 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/12(木) 01 41 37 985 律「乙!!」 澪「お疲れさまです。」 今日ポッキーの日だった…律澪絶賛ポッキーゲーム中です!! 990 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/12(木) 01 48 13 律「私たちの愛でもう3スレかぁ。」 澪「な、なにが愛だ!私たちはそんなんじゃ……」 律「……膝枕しながら言っても説得力ないなあ」 澪「あうっ……うー」 何はともあれ 985乙 999 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/12(木) 03 13 32 律「澪ー埋めるぞー」 澪「二人の距離を?」ずい 律「ちょっおま」 1000なら律澪は永久に幸せ 1000 :名無しさん@お腹いっぱい。 2009/11/12(木) 03 15 09 1000ならドM律が澪の性奴隷になってるSS誰か書け 澪×律 2 まとめ2|澪×律 2|澪×律 3 まとめ1
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紬「はい、梓ちゃん」 梓「何ですか?…猫耳?」 紬「これうちの会社が作った新商品なの」 紬「普通の猫耳と違って変わった機能が付いてるの」 紬「良かったら使ってね」 梓「はい…(使う機会何てないと思うんですけど)」 紬「それとこれは猫耳の説明書。後で読んでおいてね」 梓「はい(説明書?ポケットにしまっておこう)」 紬「それじゃ私、帰るね」 梓「帰るんですか?」 紬「うん、今日は用事があるから」 紬「それからね。澪ちゃんとりっちゃんも今日は用事があるって」 紬「唯ちゃんはこの事知らないから来たらこの事を教えてあげて」 梓「それじゃあ今日は唯先輩と二人だけですか…」 紬「ふふ、たまには二人だけで練習するのも良いと思うわ」 梓「そうですね(練習が出来ると良いんだけど)」 紬「じゃあね。梓ちゃん」ガチャ 梓「お疲れ様です」 梓「…」 梓「唯先輩と二人っきりか…」 唯「やっほー」ガチャ 梓「唯先輩、こんにちは」 唯「あれ?あずにゃんだけ?」 梓「はい、用事があるらしくて皆さん帰られました」 唯「そうなんだ」 唯「…これは?猫耳…」 梓「あっ、そ、それはムギ先輩が私にと」 唯「へぇー。あずにゃん久しぶりに付けてよ」 梓「い、嫌です!」 唯「お願いあずにゃん」ジィー 梓「…す、少しだけですよ」 唯「か、可愛い~」 唯「久しぶりの猫耳あずにゃん可愛いよ」ダキッ 梓「や、止めてください」ピクピク 唯「だってあずにゃんが可愛いんだもん」 梓「何言ってるんですか」ピクピク 唯「この猫耳動いてるね」 梓「へ?そういえばムギ先輩が変わった機能があるとか」 唯「動く猫耳何て珍しいね」 唯「これでほんとのあずにゃんになったよ」 梓「意味がわからないです」 梓「こんなの外して…練習しますよ」 唯「えー、やだ」 梓「やだって練習しますよ」 唯「やだやだ」 梓「子供じゃないんですから」 唯「せっかく二人っきりだからもっとあずにゃんと話たい」 梓「練習です!」 唯「ブーブー」 梓「はぁ…(どうしよう)」 唯「…!」 唯「練習してあげても良いよ」 梓「本当ですか!?」 唯「ただしあずにゃんはこれ付けてね」 梓「猫耳…」 唯「付けてくれたら練習してあげる」 梓「わ、分かりました」 梓「付けますから練習してくださいよ」 唯「うん!」 梓「これで良いですか?」 唯「えへへ、あずにゃん可愛い」 梓「さ、さぁ練習しますよ」ピクピク 唯「いくよ、あずにゃん」 梓「はい」 梓「(唯先輩は演奏する時はこんなに輝いてるのに)」 梓「(何で普段はあんなに子供っぽいんだろ…)」 梓「(まぁそこが唯先輩らしくて良いんだけど…)」ピクピク 唯「(演奏しながらあずにゃんの耳がピクピクしてる)」 唯「(可愛いよー)」 唯「…疲れた」 梓「今日はたっぷり練習出来ましたね」 梓「いつもこんなに練習出来ると良いんですけど」 唯「あずにゃんがいつも以上に可愛いから頑張れたんだよ」 梓「何ですかそれ…」ピクピク 唯「喉渇いたね」 唯「でも今日ムギちゃんがいないからティータイム出来ないね」 梓「私が入れてあげましょうか?」 唯「あずにゃん出来るの?」 梓「はい、この前ムギ先輩に淹れ方を教えてもらったので」 唯「淹れて淹れて」 梓「分かりました」 梓「…」 梓「出来ましたよ唯先輩」 唯「待ってましたあずにゃんティー」ゴクゴク 梓「どうですか唯先輩?」 唯「美味しいよ」 梓「えへへ、良かったです」ピクピク 唯「でもお菓子があればもっと良かったのに」 梓「ケーキはありませんけど…ポッキーならありますよ」 唯「おぉー、ポッキー」 唯「食べようあずにゃん」 梓「今、開けますね。はい、どうぞ」 唯「美味しいね」 梓「はい」 唯「…」 唯「…」 梓「唯先輩どうしました?」 唯「あずにゃん、ポッキーと言えば?」 梓「何ですか?突然」 唯「あずにゃん、ポッキーと言えばポッキーゲームだよ」 梓「!?」ピクピク 梓「ぽ、ポッキーゲームがどうしたんですか?」 唯「やろ。ポッキーゲーム」 梓「な、何言ってるんですか//!!」ピクピク 梓「そんなの駄目に決まってるじゃないですか!」 唯「えー、二人っきりだしやろうよ」 唯「こんな絶好の機会何て他にないよ」 梓「だ、駄目です//」ピクピク 唯「やろうよあずにゃん」 唯「さっき練習に付き合ってあげたでしょ」 梓「それは当り前の事です」 唯「あずにゃんのケチ」 唯「良いもん。私、ぐれちゃうから」 梓「唯先輩?」 唯「もう演奏の練習しないから」 梓「(それ、いつもの唯先輩じゃないですか…)」 唯「でもあずにゃんがポッキーゲームしてくれたらこれからも練習しようかな」 梓「本当に真面目に練習してくれますか?」 唯「ポッキーゲームしてくれたらね」 梓「…分かりました。じゃあやってあげます」 梓「ただし1回だけですよ」 唯「本当?嬉しいよー」 梓「(そう、これは唯先輩を練習させる為にする事)」 梓「(決して唯先輩とポッキーゲームをしたいからする訳じゃない)」ピクピク 唯「それじゃお互いに向き合って」 唯「ポッキーをくわえて」 梓「(集中して、か、勝たないと)」ジィー 唯「いくよ」 梓「はい」 梓「…」 梓「(唯先輩の唇…)」ピクピク 梓「(どんどん近付いてる)」ピクピク 梓「(このままだと…ゆ、唯先輩と)」 梓「(き、キスする事に)」ピクピクピクピク 梓「…」 梓「あっ」 梓「(離しちゃった…)」 唯「あずにゃんの負けー」 唯「結構面白かったね」 唯「でもあずにゃんとチュウ出来なかったのは残念だったよ」 梓「えっ//」ピクピク 梓「な、何言って…」ピクピク 唯「それより負けたからあずにゃんには罰ゲームだよ」ビシッ 梓「罰ゲーム?そんなの聞いてませんよ」 唯「あずにゃんが勝ったら言う事を聞くんだから」 唯「私が勝ったらあずにゃんが言う事を聞いてくれないと」 梓「はいはい、分かりました…」 梓「それで罰ゲームって何ですか?」 梓「変な事じゃないですよね」 唯「夕飯を作って食べさせて」 梓「夕飯ですか」 唯「うん。今日、家に憂もお母さんもお父さんもいないんだ」 唯「自分で夕飯を作る事になってたんだけど」 唯「上手く出来る自信がないんだよ」 唯「だからあずにゃんが作って食べさせて」 梓「まぁ、それぐらいなら」 唯「ほんと?ありがとうあずにゃん」ダキッ 梓「もういちいち抱きつかないでくださいよ」ピクピク 梓「それじゃ部室に鍵をかけて帰りますよ」 唯「うん」 梓「家にどんな食材があるんですか?」 唯「うーん。色々あったよ」 梓「色々ですか…(冷蔵庫を見てから何を作るか決めよう)」 梓「ん?」 梓「(歩いてる人がちらちらこっちを見てるような)」 梓「唯先輩」 唯「何?」 梓「歩いてる人がこっちの方を見てませんか?」 唯「そう?」 唯「きっとあれだよ」 梓「あれ?」 唯「私達がお似合いだと思われてるんだよ」 梓「なっ//」ピクピク 唯「嬉しいな~。私達、知らない人にもそう言う風に見られてるんだよ」 梓「そ、そんな訳ないじゃないですか!!」ピクピク 唯「えー。あずにゃんはそう言う風に見られたらやだ?」 梓「やだとかやだじゃないとか…そう言う事じゃ…なくてですね…その…あの…」ピクピク 唯「あずにゃん着いたよ」 梓「え!あっ、はい…」 唯「あがってあがって」 梓「お邪魔します」 梓「さっそく冷蔵庫を見て見ますね」 唯「うん。私は着替えて来るね」 梓「分かりました」 梓「確かに色々ある」 梓「何を作ったら良いかな…」 梓「…」 梓「うーん」 唯「あずにゃん何作るの?」 梓「そうですね。オムライスでも作ります」 唯「オムライス!楽しみ」 梓「じゃあさっそく作ります」 唯「うん」 唯「何か手伝う事はある?」 梓「いいです。唯先輩はそこで待っててください」 唯「分かった」 梓「よいしょ」トントン 梓「…」ザァー 梓「…」ボォー 唯「あずにゃん」 梓「何ですか?」 唯「こうやってあずにゃんが料理して料理を待ってる私ってまるで」 梓「まるで?」 唯「新婚みたい」 梓「え//」ピクピク 梓「そ、それは…アチ」 唯「だ、大丈夫あずにゃん!?」 梓「少し火傷しちゃったみたいです」 唯「や、や、火傷した時は、み、水で冷やして」ジャァー 梓「大丈夫ですから落ち着いてください」 唯「そ、それから傷口を舐める」ペロッ 梓「ちょ、ちょっと//」ピクピク 唯「大丈夫。舐めるとすぐに良くなるよ」ペロッ 梓「そ、そんな処置の仕方聞いた事がありません//!!」ピクピク 唯「はい、絆創膏」 梓「最初から渡してくださいよ」 梓「これで大丈夫です」 梓「さてもうすぐ出来ますから唯先輩は向こうで待っててください」 唯「うん」 梓「…」 梓「出来ましたよ」 唯「あずにゃんオムライス美味しそう」 唯「そうだ!ケチャップケチャップ~」 唯「オムライスと言ったらケチャップで文字を書かないとね」 梓「何て書くんですか?」 唯「えっとね。スキ…スキ…あず…にゃんっと」 梓「なっ//」ピクピク 唯「えへへ、それじゃあずにゃん食べさせて」 梓「へ?」 唯「言ったよね?作って食べさせてって」 唯「約束は守らないと駄目だよ」 梓「そ、そういえばそんな風に言ってたような…」 唯「やってね」ジィー 梓「うっ…分かりました//」ピクピク 梓「ゆ、唯先輩あーん」 唯「あーん」 唯「美味しいよー」 梓「よ、良かったです。あーん」 唯「あーん」 唯「ごちそうさま」 唯「満腹になったよあずにゃん」 梓「そうですか…」 梓「何だか私は疲れました」 唯「だったらお風呂にでも入ったら?」 唯「タイマーでセットされてるからもう出来てるよ」 唯「着替えは私のを貸してあげるから」 梓「じゃあお言葉に甘えて入らせていただきます」 梓「…」 梓「今日は疲れたなぁ…」 梓「ん?服が何かに引っ掛かった」 梓「猫耳…!」 梓「ずっと付けっぱなしだった…」 梓「歩いてる人が見てたのはそういう事だったんだ…」 梓「そういえばムギ先輩が猫耳の説明書があるって」ガサッ 梓「何何?」 梓「この猫耳は付けている人の脳波を読み取り気分が高まったり、興奮状態になると猫耳が動きます」 梓「好きな人と一緒にいる時に付けるとより効果が発揮されます」 梓「…」 梓「…」 梓「猫耳が動いたのって確か…ゆ、唯先輩と、い、一緒に…//」ピクピク 唯「あずにゃん。着替えとタオル持って来たよ」 梓「えっ」ペラッ 唯「ん?何か落ちたよ」 梓「み、見ちゃ駄目です!!」 唯「この猫耳は…」 梓「あっ」 唯「あずにゃん…」 梓「な、何でしょう?」 唯「あずにゃんは私と一緒にいると気分が高まったりするんだね」 梓「//!!」ピクピク 唯「それに好きな人と一緒にいる時に付けるとより効果が発揮されますだって」 唯「もう好きなら好きって言ってくれれば良いのに」 梓「そんなじゃ…」 梓「そんなじゃないです///!!」ピクピクピクピクピクピクピクピク 終わり 裏サブタイは唯「時代はあずにゃん!」だなw -- (名無しさん) 2011-11-24 17 33 23 唯「猫耳で飛べないかな〜?」 梓「」ピクピクピクピクピクピク! 唯「おぉ〜飛んだよ!?」 梓「〃」イキガ…… 唯「宇宙へ行っちゃった♪」 -- (名無し) 2012-02-25 14 55 50 唯「もう演奏の練習しないから」 梓「(それ、いつもの唯先輩じゃないですか…)」 ワロタwwww -- (名無しさん) 2019-05-12 00 34 34 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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戻る 百合系 久々の唯ムギで癒された!ムギの可愛いところは別のss作者も言ってたけど、怖がりながらも健気に頑張るところだと思うな。 -- (名無しさん) 2012-07-03 02 04 41 大学編最終回後のIFSSってところか。 やっぱり唯紬はいいものだ。 -- (名無しさん) 2012-07-03 06 46 53 「妹分」って、なんか男前な言い方するな -- (名無しさん) 2012-07-05 11 15 59 お好み焼きはわかるけど焼きそばも自分でつくらなあかんの?関東やとそうなんかな??(?) -- (名無しさん) 2012-07-05 12 14 25 ↓場所がお好み焼き屋だからでしょ。鉄板あるからね ヤキソバのみの場合は関東でも普通は店側が作ってくれるよ -- (名無しさん) 2012-09-26 01 59 19 焼きそばか・・・いいなぁ。 -- (通りすがり) 2012-09-26 02 36 31 唯ちゃんのエッチ!素晴らしかったです。 -- (名無しさん) 2012-10-21 23 46 39 この二人癒されるなぁ -- (名無しさん) 2012-11-29 16 18 11 新作で唯とムギが野球見た後カレー食べる話を思い出した。 唯ムギは好きだな。 -- (名無しさん) 2012-11-30 01 10 09 唯が結構男前だ。 -- (名無しさん) 2013-05-25 14 02 42 お客が少ないからですかってムギ失礼すぎるだろ -- (名無しさん) 2013-05-26 12 09 56 この二人は和むねぇ -- (名無しさん) 2014-04-20 18 31 07 お腹が空くなぁ。 -- (エルプサイコングルゥ) 2016-04-18 20 45 58
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藩国別 行為別 おまけ
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……人間、時として無茶も必要なのだ。 その無茶が人間を成長させてくれることもある。 こうした論理を味方につけて、自分こそ正しいと叫ぶ者がいる。 ああ、面倒くさい。 わたしはそこそこ楽に生きていければいいのに…… ――あれ、生きてる。 無茶したけど、もしかしてわたし生きてるんじゃないか。 面倒くさいけれど、はっと身体を起こす。 傷はどこにもない。 さっきのコマ送りの風景は、ただの錯覚だった。 別に死ぬようなこともないのに、 頭の中でそう勝手に認識されてしまったのか。 他の四人も、頭や身体を擦りながら起きあがった。 誰一人としてケガはしていない。 ムギの言っていたことは、どうやら間違いじゃなかったようだ。 * * * 律「スリル満点だったなぁ」 梓「死ぬかもしれなかったんですよ!?」 律「なんだ梓、お前はムギの言ってることを信じてなかったのか~?」 梓「い、いやだって、ムギ先輩だって適当なこと言ってるみたいでしたしっ!」 紬「わたしは本気だったのよ、梓ちゃん!」 梓「絶対嘘だ!!」 澪「と、とりあえず落ち着こうよ、梓。無事に降りることは出来たんだから」 唯「にしても高いねえ。普段使ってる机なのに」 澪「……本当だなあ。頂上が見えないし」 唯「なんか、靄がかかってるみたいだよね」 澪「それ、わたしも同じだ」 唯「本当に小さくなっちゃったんだね、わたしたち」 * * * わたしたちの探検は広大な部室を出ることから始まり、 今では外のジャングルに敢然と立ち向かっていた。 恐らく、このジャングルらしきものも、 校舎脇のすぐそこにある草むらか、花壇でしかないんだろうけど。 どうやらわたしたちの身体は小さくなるにあたって、 身体の大きさ以外にも色々な変化が起きているらしい。 一つ目に、人間に視認されていないこと。 気配を感じ取ったのか、こちらに視線を送られたことはあったが、 それ以上の発見にまで至ったことはない。 多少の身長差はあるが、おおよそ一・五センチ。 さわちゃんのときも思ったけれど、 大きさを考えれば、むしろ誰にも気づかれない方が不自然で、 つまりこれは身体が小さくなった際の弊害なのかもしれない。 二つ目に、視認されないだけでなく、声も届かないこと。 どれだけ大きな声で叫んでみても、気づかれない。 虫の喧しい鳴き声に掻き消されているのかもしれないけれど、 それすらも小さくなってしまったわたしたちにはわからない。 三つ目に、これは今わかったことである。 言語レベルが身体の大きさに比例しているのか知らないが、 今のわたしたちには、“動物や虫の言葉を理解できる”のだ。 ――こんにちは。どちらへ行かれるのですか。 話しかけてきたのはアリだった。 * * * 澪「ひぃ、喋ったああああ!?」 蟻「貴方も喋っているではないですか」 澪「見えない聞こえない、見えない聞こえない……」 律「あ、えーと……こいつのことは放っておいてください」 梓「……アリ、ですよね……?」 律「まあ小さくなったんだし……言葉が通じてもおかしくはない……?」 蟻「そうだ、申し遅れました。わたしアリス女王家に仕える49号という者です」 唯「ありす?」 49「わたしどもの女王の名前です」 律(アリのアリス、ってダジャレかよ) 紬「わたしたちはちょっとお出かけに……ここの土地は初めてなもので。 49号さんはどちらへ?」 49「ははあ、こんなときに散歩ですか。 わたしは現在、周辺の土壌調査を行っているのです」 紬「土壌調査?」 49「はい。最近になって周辺の土壌汚染が深刻化しているようで、 急遽調査を行うようになったのです」 49「既に他の種たちの中には、移住を検討している者たちもいます」 紬「だから“こんなときに散歩”なんですね」 49「失礼にあたったのであれば、謝罪いたします」 紬「汚染の原因は突き止めたんですか?」 49「いいえ。しかし、“唯一の知的生命体たるわたしども蟻”にかかれば、 その原因を突き止めることもできましょう」 * * * その言葉を聞いたわたしは、隣の梓と顔を見合わせた。 澪は怖がって、全くそちらに顔を向けることができないでいた。 それはそれとして、今の言葉。 なるほどなるほど、アリは少なくともそう考えているということか。 井の中のカワズならぬ、草の中のアリといったところだろうか。 ただ、ここで真実を言ってしまうのは得策でない気がしていた。 梓もわたしの考えに頷く。 この考えは憐れみ故と、保身故のものだった。 あくまで今のわたしたちは小人。そして武器をもたない。 一方で49号と名乗ったアリの顎は、見るからに頑強で、 噛まれれば無事で済まないことが明白だった。 いくら地上七十センチから落下して無傷といっても、 それは自分の体重が軽くなっているから無事なのであって、 あれに噛まれればひとたまりもない。 アリの尊厳を傷つけるのは、色々な意味で避けるべきだろう。 49号は自身らがどれほど優れた発明をしてきたか、 その生活環境や狩りの手法などを説明しつつ、 深い草むらジャングルの案内をしてくれていた。 少々煩いことには違いないが、 右も左もわからない中に現れたガイドとしては、 申し分ないともいえる。 49号が突然足を止め、身をかがめた。 わたしたちも釣られて姿勢を低くしていると、 すぐそこの草陰から、黒いクモが八本の足をうごめかせながら現れた。 澪が叫び声を上げそうなったので、急いで口を押さえる。 しんとした緊張感の中、クモは周囲を見回している。 やがてクモは、わたしたちに気づくことなく、草の向こうへと去っていった。 やつらは天敵なんですよ。 49号は胸を撫で下ろしながら、そう言った。 * * * 49「貴方たちはニンゲンというのですか」 紬「ええ、聞いたことないですか?」 49「さあ……初めて聞きますね。どこか遠くの地に住んでおられるのですか?」 律「近くにもいるし、遠くにも沢山いるよ」 49「なんと……それはそれは……」 梓「……」 梓「人間はあれだけアリを見かけているのに、 アリは人間を認識していないのでしょうか?」 澪「か、かもしれないなっ」 梓「わたしたちも、上の方は靄がかかってるみたいで見えませんし……、 そういうことなのでしょうね、きっと」 澪「……」 梓「……澪先輩、まだ怖がってるんですか?」 澪「むしろ梓はもう慣れたのか……?」 梓「まあ、さすがに……」 澪「……わたしは頼りがいのある後輩を持ったよ」 律「お前も少しは頼りある先輩を演じてくれ……」 49「おや? ……おおっ!」 紬「どうしましたか?」 49「いえ、あれを発見しましてね!」 紬「あれは……アリの巣?」 * * * 目の前にあったのは、49号より小さな無数のアリが 忙しなく出入りを繰り返している巣穴だった。 それを見つけて49号は、不思議と高揚している様子だった。 持て余しているかのように六本の足を乱雑に動かし、 どうしたものかと頭を四方八方に回している。 ムギが、その高揚ぶりの理由を尋ねる。 49号は相変わらず落ち着きのない様子で、嬉々として叫んだ。 ――候補です、候補! 今度はわたしが、一体なんの候補なのかを尋ねた。 ――ドレイに決まってるじゃないですか! 49号は同じ調子で、確かにそう言い放った。 * * * 律「ど、奴隷って……」 49「まあまだ決まったことじゃないですから、候補ですけどね。 正式に決まれば、すぐにでも奴隷狩りが始まりますよ」 紬「あなたたちは、他のアリを奴隷にするんですか?」 49「そうですね。子育て、女王様の世話、掃除、エサ集め、なんでもやらせてますよ」 紬「どうして?」 49「どうして――、と申しますと? これは決まったことでありますので、特に理由はありませんが」 唯「悪いことしてるなって思ったりはしない……?」 49「はあ……よくわかりませんね。 これはあくまで決まったことですので」 唯「そうなんだ……」 梓「……そういう種なんですよ、唯先輩」 唯「うん、わかってるんだけど……だけど……」 梓「……」 49「なにか困ったことでもありましたか?」 梓「いえ。ところで、土壌調査はどうなりましたか?」 49「そうですね、巣の移動を考えたほうがいいかもしれません」 49「そのためにも奴隷が必要なのですよ。 いやあ、移住していなくて本当に助かりました」 唯「……やっぱりおかしいよ」 49「はい?」 律「お、おい唯……!」 唯「りっちゃん、わたしはね…… アリのことに関わるのはおかしいかもしれないけど」 唯「でも、なんとなく、これを許しちゃいけない気がしてるの」 49「……なにをしているのですか?」 唯「……絶対、ここから先には行かせないよ!」 * * * 厄介なことになってきた。 確かに奴隷にするなんて話、簡単に聞き流せるわけがない。 こっちの都合で、勝手に面倒事を押し付けるなんて、 相手からすればたまったものじゃない。 だけれどあいつらはアリで、こっちは人間。 他種族の習性に首を突っ込んだところで、一体なにになるんだ。 しかし、唯は一切引こうとしていない。 ここで引いてしまったら、なにかが終わると言わんがごとくの覚悟で、 49号の前に立ちふさがっている。 両手を大きく広げ、自らが壁のようになって。 49号はため息を吐いた。顎をカチカチ鳴らしている。 一方で、唯はなんの武器も持たず、身体は恐怖でがくがく震えていた。 有利か不利かなんてものは、どう見ようと明白だった。 49号が一歩唯に近づく。唯は一歩も下がらない。 また一歩 一歩 一歩 一歩 一歩 そして一歩。 49号はついに、唯のすぐ目の前にたどり着く。 唯は依然として両手を広げ、そこに立ち続けている。 目に涙を溜めながらも、強く確固たる意思がそこに光る。 わたしたちは一歩も動けずに、 その光景をただ眺めていることしかできなかった。 そして、49号の黒く頑強そうな顎が一杯に広がり、 唯の身体をめがけて急接近する。 もう、これ以上見れたものか! 友人の危機にも拘わらず、わたしは目を逸らしてしまう。 いいや、そんなことなんて誰であろうと見たくないとも! 声にならない叫びが、喉の奥で渦巻いていた―― ――――! 一瞬だけ、強烈な光が辺り一帯を包み込んだ。 そしていつの間にか、わたしの立っている場所には大きな影がかかっていた。 原因を探ろうと、わたしはおろおろ視線を巡らせる。 そして気がついた。 唯が、元の大きさに戻っていたのである。 * * * 唯「あれ」 唯「……戻ってる! やったー!」 「――!」 唯「ん、なんだろう……って、りっちゃんたち! まだ小さいままなんだねえ」 唯「うわあ、あずにゃんちっちゃくてかわいい……持って帰りたいなあ」 「――!!」 唯「あはは、怒ってる怒ってる」 唯「あっ。あの蟻さん、どこ行っちゃったんだろ。逃げられちゃった」 唯「……もう。次にあったら許さないからね」 * * * ケーキを食べた量に比例しているのか。 それとも体質によって効果に差があるのか。 詳しいことはまだわからないけれど、今の事実は唯だけが大きいということ。 そしてわたしたちは、その唯の掌に乗せられている。 唯が一歩を刻むたびに尻から大きな振動が伝わり、転がりそうになる。 冒険を十分に堪能し、盛大に疲れたわたしたちは、 唯の手によって部室に戻ってきていた。 床に下ろされると、まるでそのタイミングを待っていたかのように、 あの眩い光が一瞬にして部室全体を真っ白に塗り上げた。 次に気が付いたときには、わたしを含め全員が元の大きさに戻っていた。 ――ごめんなさい! ムギは今回のことでひどく落ち込んでいるようだった。 誕生日のサプライズで仕込んだつもりだったものが、 わたしたちを怖い目に遭わせてしまったのだから、 そうなってしまうのも無理はないだろう。 ただ、わたしは素直に面白い体験をしたと感じている。 それは他ではできない体験で、間違いなく世界でただ一つの誕生日プレゼントだ。 澪は怖がりっぱなしだったけれど、梓はそこそこ面白かったと言ってくれた。 唯も笑顔で答えた。楽しかったよ、と。 ムギの表情はたちまちに晴れていった。 しかし食べる度に小さくなるケーキでは、これ以上食べ進められない。 机の上に並ぶ五つのケーキを惜しげそうに見ていると、 ムギはなにか粉の入った容器を取り出し、それをケーキに振りかけた。 どうやら例の砂糖の効用を抑える粉末らしい。 琴吹グループのオーバーテクノロジーは天井知らずだ。 あとはいつもの五人で、いつものように談笑をしながら、 それなりに祝いの言葉を貰って、だらっとした空気のまま解散となった。 帰り際、澪がぽつりと言葉を零した。 あのとき、唯が言ったことを覚えているか、と。 なんのことかわからなかったので問い返してみると、 “次にあったら許さないからね”の、次の言葉とのことだった。 よくそんなことを覚えているなあと感心しつつ、首を振った。 澪は薄っすら笑みを浮かべ、肩を竦ませる。そして空を仰ぎ見た。 空に浮かぶ雲の切れ間から、お日様が顔を覗かせる。 地上へと差し込む僅かな光を、澪はじっと見つめているようだった。 ――でも、次は誰なんだろう。 澪は、そよ風にもかき消されそうなほどの声で、そう囁く。 それが、あのとき唯の言った言葉だった。 ところで――、 ――あの砂糖の名前は、なんだっただろう。 「けいおんぶの、みくろしゃかい」‐完‐ 戻る
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紬『唯ちゃん、でも買ってきたのよ、ほら』 憂『お姉ちゃん約束破るの!?』 唯「うぎゅ……出れないったら出れないの! あっち行ってよ、バカァ!」 憂『もうっ、どうしたのお姉ちゃん?』 唯「あっち行って、ってばぁ……」グルルッ 唯「ぐふっ」ビク ブリリッ ボジョジョジョ 紬『……』 唯「わーっ、わーっ!!」ドボボボッ …トプン 唯「……」 憂『お……姉ちゃん? だい、じょうぶ?』 澪『どうした、何かすごい音がしたけど』 紬『あ、澪ちゃん。気にしないで、ただの、唯ちゃんの……ゲリの音だから』 唯「う、ぐすっ」 唯「ふくっ……うぅ、うわああああん!!」 紬『泣いちゃった』 唯「もうやだぁ、みんな大嫌いぃ……」グスグス プチッ 唯「うぁ」 カラン カンッ ポチャ 唯「……は?」 澪『今のは何の音だ?』 憂『……たぶん、ヘアピンがとれて』 憂『便器に落ちたんじゃ、ないかと……』 唯「……」 紬『唯ちゃん、ヘアピン大事にしてたわよね』 憂『高校に上がった記念に、私が買ったんです』 憂『安いものですけど、お姉ちゃんは気に入ってくれて……』 澪『それを下痢便の中に落としたわけか』 憂『たぶん……』 唯「……」 憂『お、お姉ちゃん?』 唯「……流せない」 憂『え……』 唯「拾わないと。憂のくれたヘアピン、流せないよ」 憂『お、お姉ちゃんまさか……』 唯「大丈夫。晩ごはんで使ったフォークで取れば……」 唯「うっ、クサい……!」 紬『学祭ライブのスターが自分の下痢便にフォーク刺してるなんてね』 澪『梓が知ったら失望するだろうな』 唯「……う」カチャ、カチャ 憂『い、いいよお姉ちゃん! もう流しちゃって!』 唯「流さない! ……けど」 唯「取るのも、無理だよぅ」グスッ 憂『お姉ちゃん……』 唯「何の音?」 憂『へっ?』 ゴポッ… 唯「ひっ」 ゴポポッ 澪『唯!?』 唯「なんかいるよぉ!」 ゴボボボボ! 梓「ぶはぁあ!」ザバァ 梓「はぁ、はぁ……唯先輩、助けに来ました!」 唯「っ!?」 紬『何で梓ちゃんが……』 梓「下水道を通ってきました! これで中から鍵を開けられます!」 梓「でもその前に……ヘアピン、でしたね」 唯「う、うん。……くっさ」 梓「未消化のパスタでいっぱいじゃないですか」 梓「こんなの全然……食べ物の領域ですよ」ジャバジャバ 唯「……」 梓「取れましたよ、唯先輩」ニコッ 唯「ありがと……」 澪『よかったな、唯』 唯「うん、ほんとよかった!」 唯「みんなもごめんね、迷惑かけて」 紬『出てきてくれる?』 唯「うん! ちょっと待ってね」 ドンッ 梓「痛っ」バシャン 唯「あずにゃん、一回ちゃんと流されて、下水処理されてきてね」ガチャ 梓「ですよね……ふふ」ザバーッ 梓「でも、先輩たちの役に立てたなら、わたし……がばぶぅ」 ガチャ 唯「お待たせ、みんな」 澪「お帰り。久しぶりだな」 唯「えへへ。ごめんね、ほんとに」 紬「いいのよ。友達でしょ?」 唯「ムギちゃん……」じーん 憂「それじゃお姉ちゃん、帰ろっか!」 唯「うん! みんなで帰ろう!」 澪「あ、私は少し用事があるから残っていいか?」 唯「え、どうしたの澪ちゃん?」 澪「ちょっとな。ムギ、そういえばメールで頼んでおいたやつは……」 紬「ノコギリ? ここにあるわよ」ガサッ 澪「ありがとう。お金はあとで払うよ」 紬「いいのに。……でも、ノコギリなんて何に使うの?」 澪「ん、それは、まあ……」 澪「ノコギリっていうのは、森を伐るものだろう」 唯「森? だめだよ澪ちゃん、森を切っちゃ」 澪「いや、いいんだ。死んだ森は、新たな草木が生える妨げになる……」 澪「……ほら、遅くなりすぎるといけないぞ。早く帰れ」 唯「んー」 憂「行こっ、お姉ちゃん」 唯「うん……じゃあね澪ちゃん。りっちゃんにもごめんって伝えておいて」 澪「了解。じゃあな」 紬「お邪魔しましたー」 ガララッ トン 澪「さてと。やるか」 澪「さっさと終わらせて、律を迎えに行かないと」 ―――― 夜 あるデパートのトイレ コンコンッ 澪「律。いるんだろ?」 律『澪!?』 カチャ キィ… 律「な、なんでここがぁ……あっ」ピク 澪「わかるさ」バタン ガチャ 澪「この辺りでウォシュレットがあるのはこのデパートぐらいだからな」 澪「いつまでも帰らないと思ったら……また一人でお尻をいじってたのか」 律「だっ、てぇ……」 澪「勝手なことして、お仕置きだな」ポチッ 律「んん……」 ポチャチャ… 澪「律。お腹減ったろう?」 律「ん、うん……」 澪「律の家でたくさん晩ごはんを用意してるぞ。一緒に帰ろうな」 律「う……また、あのお腹いたくなるスープ?」 澪「お肉もごろごろ入ってるぞ」 澪「……もっとも、結果的には私の胃袋におさまるんだけどな」 律「み、みおぉ……」 澪「今日もたくさん、律の下痢便飲ませてもらうからな」 澪「覚悟しておけよ」 律「は、はい……」ゾクゾク 澪「フフ……さあ、律の家に帰るか」 カチャ キィ… ―――― 同時刻 平沢家 憂「お姉ちゃーん、ウォシュレットの取り付け終わったよ」 唯「おお、ありがとう憂!」 憂「あんまり使いすぎないでね? 水道代もかかるし……」 唯「う、そっか……またああやって迷惑をかけちゃうのもいやだなあ」 憂「なんだったら、私がやろうか?」 唯「憂が? ん?」 憂「お尻を綺麗にしたいだけだったら、私がお姉ちゃんのアナル舐めてあげるよ」 憂「私なら節度を守れるから、やり過ぎないで済むし」 唯「いいの!? じゃあ早速だけど、まだお腹がごろごろするから……」 憂「わかった、舐めてあげるね♪」 唯「わーい!」 翌朝 唯「は、はあ、憂ぃ、もうだめだってばぁ」 憂「ずぞぞぞっ、ずぞぞぞっ」ペロペロ 唯「ふぎゅううう」ビクンビクン 浣 13